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【ゴリラコラム④】ボクシング ≠ キックボクシング
【ゴリラコラム】ボクシング ≠ キックボクシング
皆さんこんにちは、8月に入って夏も本領発揮して参りましたね。どうも、不肖ゴリラのヤゴシです。
今回はボクシングとキックボクシングの違いについて書きたいと思います。
え?そんなの分かってるよ、と笑う方もいるかもしれませんが実際体験に来て下さるお客様の中には,
キックボクシングのジムだと思って来る方もいらっしゃいます。
確かにキックをやっているモデルさんや女優さん等の影響で私もやってみよう!と思い立つ方も多く、
最近ではCMで広瀬すずが軽快なミット打ちを披露してますね。
確かにキックボクシングも全身を使った非常に強度の高い有酸素運動なのでシェイプアップ効果が大いに望めます。
しかし当ジムは、ボクシングジムなので結論から言うとキックのやり方は教えていません。
というか私もキックボクシングは未経験者なので、むしろ誰か経験者の会員様がいましたら教えて下さい。笑
ボクシングとキックボクシング、そんなのキックをするかしないかの違いだけでしょう?
いえいえ、実際は全くの別物です。
個人的にはラグビーとアメフトよりも違うと思います。
そうですね、テニスと卓球ぐらい違うかもしれません。すみません、それは言い過ぎました。
それでは以下、三つの点からこの二つの格闘技の違いをひも解いていきましょう。
1.起源
2.ルール
3.団体と規模
1.起源
ボクシングの起源については諸説あり、
およそ1万年前、紀元前4000~同3000年前とするものや、
古代ギリシャとローマ時代まで遡るものまであるそうです。
記録として残っているものでは紀元前4000年頃のエジプトの軍用格闘技としてボクシングが用いられ、前3000年頃のエーゲ文明の遺跡から発見された壺にはボクシングの絵が描かれていたというから驚きですね。実際に競技として確立したのは前600年代の古代オリンピックからです。しかし、民衆や貴族に対する見世物でもあったこの競技では、グローブも着けずに素手でどちらかが死ぬまで殴り合わねばならない、という残虐極まりないルール(もはやルールじゃない)が故にローマ皇帝によって禁止されました。現在でもオリンピックにおいてボクシングを廃止すべきだとの声はありますよね。ボクシングはあくまでもスポーツであり暴力じゃないのですが。これについて語ると長くなるのでまた今度。
さて、ボクシングに対して、キックボクシングの発祥はなんと日本であり、
タイの国技であるムエタイを基に作られました。その起源は第二次世界大戦直後まで遡ることが出来ますが初の大会が開かれたのは1966年だそうです。意外と最近ですね。世間に広く知られる様になったきっかけとしては1993年に発足したK-1の影響が強く、今日まで数々の名選手を生みだしてきました。ちなみにヤゴシは、
「反逆のカリスマ」魔裟斗選手や、「悪童」バダ・ハリ選手の試合がアツくて好きです。
2.ルール
ボクシングは、1ラウンド3分間でラウンド間に1分間の休憩が入ります。
これを4セット行うのが4回戦、6セット行うのが6回戦といいます。(アマチュアは3回戦)
プロボクサーはアマチュアで輝かしい成績が無い限りは基本的に4回戦から始まり、勝ち星が上がるにつれて戦うことの出来るラウンドも6、8、10、12と増えていきます。ちなみにテレビで放送されるような試合は、日本タイトルマッチで10回戦、世界タイトルマッチ12回戦です。一般人がサンドバック30秒でバテることを考えると化け物じみたスタミナですよね。
その一方で、
キックボクシングは、団体や細かいルールによって異なるものの、3-5ラウンドが基本的でK-1では3ラウンドとなっています。陸上競技で例えるならばボクシングは中長距離、キックボクシングは短距離って感じですかね。
ボクシングでは蹴りが禁止なのは勿論、パンチもナックルパートという写真に写っている部分で
(ヤゴシ本人の拳)
のみ相手への打撃が認められており、打撃可能個所も体上面の頭部と上半身のみとなっていて後頭部や背中、下半身への打撃は反則です。対するキックボクシングではパンチに加えてローキック、肘打ち、ボディおよび顔面への膝蹴りが可能です。パンチもバックブロー(裏拳)といって拳の甲での打撃が認められています。
3.団体と規模
ボクシングにおいて日本国内ではたった一つJBC(日本ボクシング協会)という団体があります。
つまり日本チャンピオンは各階級に一人です。しかし、世界チャンピオンは同階級に何人もいます。
えっどういうこと? 実は現在WBC、WBA、WBO、IBFという4団体が世界では主流で、
それぞれの団体に世界チャンピオンがいるからです。
WBAにおいては正規王者の上にスーパー王者というものもありますね、うん。
ややこしいですが、ボクシングは団体間での軋轢がそこまでない様で、
同階級のチャンピオン同士が統一戦を行ったりします。
井上尚弥選手がまさに、WBSSという大会でそれを行っているところなんです。
優勝したらバンダム級のほぼ全ての団体を総なめチャンピオンになる訳ですね。
さて、キックボクシングの団体については少し前述しましたが、国内にいくつも団体があります。主要なものではK-1、Krush、Khaos、RISEなどですね。昨年末にメイウェザーと戦った那須川天心選手が主戦場にしているのはRISEです。世界ではISKA、WKA、WAKOなどが有名です。(うーんよく分からん。)
実際に戦う選手達や彼らを応援するファンにとっても団体は統一してもらわないとややこしいですよね。
ボクシングでの統一戦の話をしましたが、キックは上手いこといかないケースがあるようですね。
(武尊vs天心みてみたいなぁー)
ボクシングにしろキックボクシングにしろ、
チャンピオンが沢山いるのはなんだかなぁと思いますが、
個人競技で大会モノではない格闘技(スポーツ)が故にこういった形になっていると私は納得しています。
テニスや卓球、バトミントンなど年中世界中で大会が開催されていて賞金レースが繰り広げられて、
生活できるプロ選手がいる競技と、年に数えるくらいしか試合ができないボクシングとの差でしょうか。
トップクラス層の選手でも、メイウェザーのケースなどを考えると戦績に1敗という、
選手価値の減少を考えると、今の形が最良なのではないかと私は思います。
ボクシングとキックボクシング、ひも解いてみると一見似てるようで全く異なることがお分かりいただけたと思います。これから始めようという方はどちらにするか迷うかもしれませんが迷ったら
是非一度ボクシングのほうの、
GOPANDA GYMに体験にいらして下さい。
ボクシングの楽しさを一緒に味わいましょう。
それではまた次回のコラムでお会いしましょう。
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