BLOGブログ
今更聞けないBMIって何?
今更聞けないBMIって何?
私たちはどうして毎日食事をしなくてはいけないのでしょうか?
植物は動物と違って食事はしません。
植物は動物とちがって他の生物に依存することなく、無機物から有機物を合成することができるからです。
しかし動物は他の生物を食べることによって、有機物を取り込まなければ生きていけません。
有機物とは、
タンパク質、脂肪、炭水化物など炭素を含んだ化合物のことで、生物は有機物からできています。
逆に無機物とは、
有機物でない化合物、つまり酸素、窒素、ミネラルなど炭素を含まない化合物のことです。
動物は進化の過程で、自分で合成するよりも他の生物から摂ったほうが効率がよいために、
有機物を合成する能力を失ってしまったのです。
そこで私たち動物は、生命を維持するために必要な有機物を摂るために、
毎日食事をしているわけです。
食事で取り入れた食物は、体内で消化、吸収され、代謝を受けて、エネルギーになったり、
体の構成成分に作り変えられたりします。これら一連の現象を栄養といいます。
栄養不良になるとどうなるか?
アメリカの半飢餓実験で減少した体重のうち、
体脂肪65%、除脂肪体重(脂肪以外の体重)17%が減少したそうですが、
元の状態に戻した時に除脂肪体重は元には戻らなかったそうです。
ウエイトサイクリング現象、ヨーヨー現象と呼ばれる、
いわゆる食事制限のみのダイエットでリバウンドを繰り返す現象なのですが、
減量を繰り返すと、脂肪が増え、筋肉が減るため、基礎代謝が少なくなり、太りやすい体質になる。
筋肉に比べると脂肪はエネルギーを使うことが少ないので基礎代謝が低下し、
同じ食事をしていると体重が増えてくるということなのです。
また食べ物がまったく与えられなかったり、ほとんど与えられなかったりすると、
体は蓄積しているエネルギーを使って生命を維持しようとします。
まずは糖質、次に脂肪が使われます。それでも足りなくなると筋肉などのタンパク質も使われます。
脂肪が減ってもあまり大きな問題は起きませませんが、タンパク質低下は生体機能異常を起こします。
免疫機能の低下や筋力低下、傷が治りにくくなったり、感染症にかかりやすくなったりします。
BMI指数とは
BMI(ビーエムアイ)とは、Body Mass Index (ボディ・マス・インデックス)の頭文字を取ったもので、
体重と身長の数値を参考に肥満や痩せを知る指標です。
ボディマス指数・肥満指数・体格指数などとも呼ばれます。
同じ70kgでも、身長が180cmで70kgの場合と150cmで70kgの場合では全然違いますね。
前者はスマートなイメージ、後者はぽっちゃりしているイメージをされると思います。
ひとえに体重が70kgといっても身長によっては適正な体重になります。
身長が違うと体重だけでは比較対象になりません。
そこで用いられるのがBMI指数というものです。
それぞれの身長で体重を比較し、分かりやすく数値に置き換えたものがBMI指数です。
BMI指数の出し方は
体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)
で出すことができます。
例)
70÷1.8÷1.8=21.604…
70÷1.5÷1.5=31.111…
と、数値化できるようになりました。
日本では、BMI25以上の人は肥満、
アメリカでは、BMI25~30は過体重という呼び方をしています。
肥満と寿命
肥満と生命予後については多くの研究があります。
こちらの代表的な図からBMI21~23程度がいちばん寿命が長く、
それより低くても、高くても死亡率は上昇するということです。
肥満のデメリット
肥満は寒さや飢餓に耐えやすくなること以外、メリットはないです。
逆に肥満は、糖尿病、脂質異常症、高血圧などの生活習慣病の原因になることは皆様もご存じのはず。
これらは心筋梗塞や脳卒中など生命にかかわる病気につながります。
また糖尿病では、免疫細胞の機能低下や抗体の産生低下により免疫能が低下し、感染症にかかりやすくなります。
近年平均寿命が延びている長寿大国日本ではありますが、
50歳以後にこういった疾患を起こさないためにも、
肥満にならないように、食事や運動に気をつけてください。
-
<前の記事
あなたのやる気を刺激するお勧めボクシング洋画7選【ゴリラコラム】
-
次の記事 >
キントレといえばタンパク質とプロテイン