BLOGブログ
左を制す者は世界を制する【ゴリラコラム】
左を制す者は世界を制する【ゴリラコラム】
どうも週三日程度でトレーナーしてますイケメンゴリラことヤゴシと申します。
どうぞ宜しくお願いいたします。
今回は私からボクシング談をさせて頂きます。
「ゴリラコラム」
つまらなかったら直接言ってください。影で言われるのが一番キツイです。
本日は題名のとおり「ジャブ」について持論を書かせていただきます。
ボクシングを始める人誰もが、まず最初に習うパンチ、それは「ジャブ」です。
右利きならば、左ジャブ、左利きならば、右ジャブ。
ファイティングポーズで構えた時、利き腕よりも前にある状態から打つジャブは、
相手との距離が1番近く、相手にも1番当たりやすいパンチです。
ちなみにマンガ刃牙でも「格闘技で1番速いパンチ」といわれていて、
ボクサーのジャブを素人が避けることは不可能と言っても過言ではないでしょう。
ゴーパンダジムは、試合に出場する為の選手育成ジムでなくフィットネスジムなので、
実際にパンチを打ち合うマスボクシング(寸止め)やスパーリング(練習試合)を、
希望者以外に行わせることはありませんが、それでもジャブは入会時から徹底的に指導しています。
それはジャブが1番基本的なパンチであり1番大切なパンチだからです。
鏡の前で基本の構えを取り、ジャブを打ち続けるだけでも、初心者は3分もちません。
パンチを打つ時に、腕の力に頼ってしまったり、肩に力が入り過ぎていたりすると、
スマートなジャブは打てないですし、ストレートのような強いジャブは打てても、
ボクサーのように2発、3発と軽やかに連続パンチを打つことはできません。
ジャブを打つ心構えとして、
肩の力を抜いてリラックスし、決して相手を仕留める為のパンチでは無いことを理解してほしいです。
もちろん相手を倒すような強力なジャブ(というよりはストレートに近い)もありますが。
一口にジャブといっても何種類もありますが、いくつか話しをしておきます。
1、相手との距離をはかるジャブ
2、相手の目をくらますジャブ
3、相手にダメージを与える強いジャブ
4、相手を近づかせないようにするディフェンスも兼ねたジャブ
まず1、距離を測るジャブだが、
ボクシングにおいて「距離感」というものはとても大事です。
ボクサー達はただやみこもに闘っているのではなく、相手との距離を常にはかっています。
そうすることで相手のパンチを避けたり、相手のパンチは当たらないが自分のパンチは当たる
「絶対領域」の様なモノを作り上げて試合を優位に進めていく事ができるようになります。
その為に必要となるのが「相手との距離をはかるジャブ」なのです。
ジャブが相手に当たればその距離でストレートという名の大砲を打ちこめますし、
逆に当たらなければその距離感は間違っているということです。
相手に当たらないのにパンチを打っても必要以上にスタミナを消耗するうえに、
無防備な所に強力なカウンターを貰う危険性もあるので、
そうならない為にもジャブを打って常に距離をはかることは重要であります。
2、相手の目をくらますジャブについて、
訓練されたボクサー相手にいきなり、右ストレートやフックなどの強力なKOパンチを当てることは、
極めて困難です。パンチが強力な分、その予備動作(体の動き)も大きくなり、
相手に見えてしまうからです。そこで目暗ましジャブの登場。
このパンチはその名の通り、高速のジャブを打って相手の目が一瞬閉じ、または死角を作り、
その隙に大砲のストレートやフックを打ち込む。
ミット打ち等でも「ジャブ ジャブ ワンツー ジャブ ワンツー」などの
ジャブを織り交ぜたコンビネーションを打たせたりするのはそういう意味もあります。
全ては右を当てる為のジャブなのです!
3、 相手にダメージを与える為のジャブについて、
先ほど少し前述した通り、ジャブというよりはストレートのようなパンチです。
他のジャブに比べて、もっと肩を入れ、腰を落とし、腕を槍の様に一直線にして相手に打ち込む。
ここで重要になってくるのは足の踏込です。
ジャブを打つ時、強く前にステップインすることで体重が腕に乗り、破壊力が増す。
ステップインした足と腕の動きがリンクすることが大切で、
これがバラバラになると強力なジャブは打つことが出来ないです。
強いジャブは足で打つのだ!
最後に4、相手を近づかせないようにする為のジャブ、
ボクシングの試合をみるとたまに、腕を相手の頭の前に伸ばして距離を取っている選手がいます。
あれはジャブというよりも自分のグローブを相手の目の前に置いておくことで距離を取りつつ
死角を生み出し、相手にストレスを与えて近づきにくくさせています。
実際にこれをやられてみると分かるが結構邪魔でうっとうしいです。
フットワークを駆使して相手と距離を取って闘うタイプのアウトボクサーにぴったりの技術です。
以上、4種類のジャブをご紹介しましたが、
他にも相手をかく乱するフェイントのジャブや、相手のパンチを誘い出してカウンターを打つためのジャブ等、
数え出したら正直キリが無い。
ジャブ1つとってみてもこれだけの種類があるのだから、
ボクシングが両拳を使った単純な殴り合いではなく、技術や頭脳を駆使した高度なスポーツ
だということが少し分かっていただけると思います。
両拳のみを使ったシンプルな構造が故に、
ボクサー達は常にどうすれば相手にパンチを当たるか、練習に練習を重ねています。
ヤゴシの野郎、ジャブばっかり打たせやがって、もっとストレートやフックも打たせろや。
と思うかもしれないが他のパンチを気持ちよく打つためのパンチであることも意識してトレーニングしてもらいたいです。
人生や恋愛と一緒で、いきなりストレートを打っても上手くいかないことの方が多いでしょう。
あ。要らないこと言ってしまいました。すいません。
まずはコツコツとジャブを積み重ねることが大事です。
-
<前の記事
ウエイトログ
-
次の記事 >
忘れてもらっては困る水の働き