BLOGブログ
熱中症に気をつけよう!
梅雨が明けて青い空と白い雲が気持ちいい“夏”が来ましたね!
オリンピックも始まる夏の訪れはワクワクしますが、
同時に激しい暑さも一緒に来てしまいました……。
35℃を越えるような灼熱の中でもスポーツを楽しむためには、
熱中症に十分気をつけましょう🌞
私自身も大学の部活中に何人もの部員が、
猛暑の犠牲者となっていくのを目の当たりにしました💦
その場に倒れ込んで、暑いはずなのでブルブルと身体を震わせ「寒い、寒い」と、
呟いていたのは衝撃的な光景でした……。
健康に運動を楽しむためにも、対策をしっかりとって、
くれぐれも無理をしないようにしましょう。
というわけで、今回は熱中症について考えていきます。
熱中症には種類がある🌞
一口に熱中症といっても、症状によりいくつかの分類があります。
まずは種類の整理からしていきます。
1.熱失神・・・皮膚血管の拡張によって血圧が低下し、脳への血流が悪くなることにより起こります。
特徴:めまい、一時的な失神、顔面蒼白、脈は速く弱くなる
2.熱けいれん・・・大量に汗をかき、水だけを補給して血液の塩分(ナトリウム)濃度が低下した時に、
足、腕、腹部の筋肉に痛みを伴ったけいれんが起こります。
特徴:筋肉痛、手足がつる、筋肉がけいれんする
3.熱疲労・・・大量に汗をかき、水分の補給が追いつかないと、身体が脱水状態になり熱疲労の症状がみられます。
特徴:全身倦怠感、悪心、嘔吐、頭痛、集中力や判断力の低下
4.熱射病・・・体温の上昇のため中枢機能に異常をきたした状態です。
意識障害(応答が鈍い、言動がおかしい、意識がない)がみられたり、ショック状態になる場合もあります。
特徴:体温が高い、意識障害、呼びかけへの反応が鈍い、言動が不自然、ふらつく
一つ目から“熱失神”というなかなかショッキングなネーミングです😢
暑すぎて失神を起こすというのは信じられないでしょうか?
次はその熱中症のメカニズムを見ていきましょう。
熱中症の時に身体では何が起きている??💪
まず、人の身体の中では常に熱が作られています。
普段はこれを放熱することで体温が36~37度に保たれています。
運動などにより身体を動かすと、筋肉でたくさんの熱が作られ、体温が上がります。
体温が上がると、皮膚のすぐ下に流れる血液の量が多くなり、体内の熱を放出しようとします。
しかし、血液が全身にいきわたるため、一時的に血液が足りなくなり、血圧が下がることがあります。
その時に脳に十分な血液が送られなくなると、めまいや立ちくらみを起こしたり、意識を失うことがあります。
これが”熱失神”です!!
体温を下げるために汗をかいたとき、しっかり水分を取らないと、脱水症状になります。
脱水症状が続くと全身倦怠感、嘔吐などの症状に襲われます。
これが”熱疲労”です!!
体温を下げるために汗が出ます。
汗とともに体内の電解質(イオン)も失われます。
ここでいう電解質は主にナトリウム=塩分です。
塩分は筋肉の収縮を調節する役目があるため、塩分が足りなくなると手足がつるなど、
筋肉のけいれんを起こすことがあります。
これが”熱けいれん”です!!
さらに体温が上がり、もうどうにも調整ができなくなり、
脳に影響が及んで倒れたり、意識障害をおこすことがあります。
これが”熱射病”です!!
熱射病まで行ってしまうと非常に危険な状態です……😢
熱中症対策はどうする??
熱中症の怖さとメカニズムを理解しましたね。
それでは、どのように対策すればよいのか?考えていきます。
もはや常識になってきていると思いますので、簡単に書くと……
・涼しくして
・こまめな水分補給をして
・日ごろから運動で汗をかく習慣をつける
という感じですね。
……いやいや、これ納得できますか?
分かってはいるけど、スポーツをする時、とくに真剣勝負の時に涼しくして~というのが、
ちょっと難しい場面もありますよね!?
そのため意外と大事なのは、
3つ目に書いた「日ごろから運動で汗をかく習慣をつける」という部分です。
良い汗と悪い汗💦
日ごろから汗を書く習慣をつけることで、”良い汗”をかけるようになりましょう!
汗に種類なんてあるの?と思われるかもしれませんが、実は見た目は同じでも種類が違う汗があります。
良い汗=皮膚表面で蒸発しやすく、汗の粒が小さくサラサラしています。
悪い汗=汗の粒が大きくネバネバしています。
また蒸発しにくいため、体温を調節する効率も悪くなります。
汗の成分の99%は水分で、残りは塩分やミネラル、乳酸などの老廃物です。
汗腺は血管の中から汗の原料である血漿(けっしょう)をくみあげます。
その後汗腺は体に必要なミネラルを血液に戻し、残った水分などが汗として体外に排出されます。
この機能が正常に働けば無味無臭のよい汗となりますが、
汗腺の機能が低下していると再吸収がうまくできず、
必要な成分や老廃物を含んだしょっぱくてにおいの強い、悪い汗になります。
悪い汗には本来身体に必要な成分を含んでいるため、
大量に発汗すると疲れやすくなったり、熱中症を起こしやすくなったりするのです。
エアコンに身体が慣れていたり、運動の習慣がなく汗をかく習慣がない場合には、
汗腺が休んだ状態であり、悪い汗が出やすくなっています。
同じ汗をかく場合でも、良い汗をかけるように身体を整えておきましょう!
今回は楽しい夏に潜む恐怖“熱中症”の基礎知識について考えてみました!
次回は一流のスポーツ選手から学ぶ熱中症対策を見ていこうと思います。
🐼ゴーパンダジムの営業時間は、平日 13:00~22:00/土日祝日 13:00~18:00🐼
-
<前の記事
ボディーでKOの仕組み!?
-
次の記事 >
ボディーでKOの仕組み!?②