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ボディーでKOの仕組み!?
先日ラスベガスで行われた井上尚弥選手の王座防衛戦!!
やっぱりチャンピオンは強かったですね👑
この試合で井上選手は相手のボディを攻めてKO勝利しました。
https://www.sankei.com/article/20210620-MMK5LLBVIZOTFCGZ677MCYYDEI/
↓別の試合でも井上選手の強烈なボディーが炸裂しています!
顔面への攻撃でのKOは意識が飛んでいますし、見た目も“派手”なので分かりやすいです。
しかしながら、本当に高度な技術であり、完全なる勝利を味わえるのはボディーでのKOだと言う人もいます。
頭部への打撃で倒されると、「気づいたら倒れていた」という状態であり、倒されている時の記憶はありません。
一方、ボディーで倒される場合には、倒されている間の記憶が残り、苦しみながら倒れていくからです。
今回は意識がハッキリしていながら動けなくなってしまうボディーでのKOについて考えていきます!!
ボディー攻撃の苦しさとは?
格闘技では肝臓(レバー)やみぞおち(胃)など内臓への攻撃が有効とされています。
実際に内蔵に攻撃を食らうと「ウッ」と呼吸が止まりそうになり、腹部全体に鈍い痛みと重苦しい感覚が広がります。
ちなみに……、
Yahoo!知恵袋で「ボディーブローの痛みってどれくらい痛いんですか?」
という質問に対するベストアンサーはこんな感じです。
色々な人の表現を聞いてみたいですね。
↓↓
“みぞおちやレバーにもろ入ったときは、息が30秒くらい止まります(息をしたくても出来ません)
100m全力で走った後すぐに30秒ぐらい鼻と口をふさがれる感じです。
どちらかというと、お腹が痛いというよりは、呼吸がしたいのに出来ない!!っていう感じのもう死ぬ!?みたいに思います。
目は開いてますが、何を見てるのか、見ていたのかも分からない感じです。“
だそうです。怖いですね~。
内臓は痛みを感じにくい?
ボディーブローが強烈な苦しさを与えるものだということは伝わったと思うのですが、
じつは内臓自体は痛みを感じにくくできています。
肝臓を構成する肝細胞は再生能力が高く、痛みを感じにくいため、
肝臓は「無言の臓器」や「沈黙の臓器」と呼ばれているほどです。
また、胃や腸そのものにも、痛みを感じる機能は備わっておりません。
胃や腸が痛くなるのは「動きが悪くなった時」です。
「緊張で胃が痛い」「食べ過ぎてお腹が痛い」どちらも胃の周辺の筋肉が収縮してしまっていたり、
拡張してしまっていたりすること異常事態が脳に伝わるために痛みを感じているのです。
痛みを感じる機能が備わっていないのに、緊張すると痛みを感じる?
食べ過ぎると痛いと思う?
どういうことでしょうか???
腹膜という存在
腹膜とは、胃や腸、肝臓などの腹部の臓器を覆っている薄い半透明の膜のことです。
この腹膜には痛覚がたくさんあり、ここが刺激を受けると強い痛みを感じるのです!!
肝臓を殴られて痛いと感じるのは、実は肝臓が痛いのではなく、
その周りを覆っている膜が痛みを感じていたんですね☠
腹膜で感じる痛みは、どこが痛いのか部位が不明瞭であり、範囲もはっきりしません。
そのため、お腹全体に不快感を伴う痛みが少し遅れてズシーンと広がるのです。
腹膜に打撃を届かせるには?
いわゆる”腹筋”で守られているボディーです。
格闘家ではない人でもボディーに攻撃が加えられる瞬間、筋肉がグッと強く収縮します。
それにより、腹膜まで刺激が届かないようにできています。
鍛え上げられた格闘家の腹筋ならなおさら強力に守られているでしょう!
それでもボディー打ちでKOをしている一流の選手達。
彼らは「腹筋群が収縮しにくい状態」を狙って打撃を叩きこんでいるそうです。
筋肉にはマックスの収縮をずっと持続できない、という性質があります。
これは経験から理解している人が多いのではないでしょうか。
重たいものを持ち上げて続けることは出来ないし、鉄棒にぶら下がり続けることも出来ないですよね。
そのため、格闘技でも一発パンチを叩き込んで筋肉を収縮させた後に、
続けて2発目・3発目と打ち込むことで、
筋肉に力が入っていない状態の身体に攻撃を加えることができるのです。
次回もあと少しだけボディーへの攻撃について考えてみたいと思います。
ボディーへの攻撃の仕組みを理解したら、ゴーパンダジムで実践してみましょう!
🐼ゴーパンダジムの営業時間は、平日 13:00~22:00/土日祝日 13:00~18:00🐼
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