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運動と呼吸の話
2020年から上映中の映画“鬼滅の刃”の人気は衰え知らずですね👹⚔
興行収入400億円突破ということで、それまでの千と千尋の記録を大幅に塗り替えたとして再度盛り上がりを見せています。
鬼滅の刃では様々なキャラクターが特殊な“呼吸”を使うことで力を増幅させています。
他の漫画になりますが“ジョジョの奇妙な冒険”では呼吸を使いこなすことでゾンビを倒す技を繰り出します。
漫画だけでなく日本では武道でも呼吸は大切にされていますし、
近年ではグーグルやアップルでも注目されている瞑想(マインドフルネス)も
“呼吸”に集中することが大切だと言われています。
今回はそんな“呼吸”と運動の関係について考えていこうと思います!
呼吸の役割
人間が生きていくうえで呼吸は必要不可欠ですね。
約60兆個ある人間の細胞は、酸素を取り込んでエネルギーを生産して活動しています。
酸素は主に肺から取り込まれ、血液中の赤血球にあるヘモグロビンと結合して全身を巡り、各細胞に酸素を受け渡します。
それと引き換えに、細胞で生じた二酸化炭素と老廃物を受け取って再び血液に乗って肺に戻り、
二酸化炭素と老廃物を呼気として体外に排出します。
この「ガス交換」に異常が生じる場合には身体に何らかの変化が現れます。
逆にスムーズにできている時には、人間は無意識に呼吸ができるようになっています。
いつも呼吸を意識して生活しているのは漫画の主人公くらいですよね!
そして、日常生活レベル以上の運動負荷がかかるときには、その運動に適した呼吸があります。
例えば、エベレストに登頂するとなれば、酸素濃度が薄いところでの効率的な呼吸を行いますし、
10キロ連続で遠泳するならば、長時間運動可能な呼吸をします。
同じ陸上競技でも100メートル走とマラソンでは、筋肉を動かす時間が違いますから、適した呼吸も変わってきます。
では、ボクシングのような格闘技ではどうでしょうか?
12ラウンドをフルに戦い、相手のスタミナをジワジワ奪って勝負する長期戦での呼吸と、
1ラウンド短期決戦で秒殺一撃KOを狙う場合に適した呼吸は同じではありません。
戦いの局面にフィットした呼吸とはいったいどんなものでしょうか?
呼吸とスピード
シャドーボクシングで、「ワン・ツー・左フック」という4種類の技を、この順番で出す場合の呼吸を例にしてみます👊
「ワンで息をはき、吸ってから、ツーで息をはき、吸ってから左フックで息をはく」
これでいいでしょうか???
一流選手は少し違うようです!
1「ワンツーで息をはき、息を吸ってから、左フック」
2「ワンツー左フックで息をはく」
など呼吸のリズムを変えることで、パンチのスピードや威力、
コンビネーションを変えることが出来ているのです!
呼吸一回の間にパンチを2発、3発それ以上と変化をつけることで、
手数でラッシュをかける場合や、連打で倒す場合、
さらに、相手のリズムを攪乱する場合に有利な呼吸を身につけることができます。
一方、一発のスピードや威力を上げたい場合には逆を行います。
瓦割の達人のような人物が大きな気合とともに一撃を繰り出すのを見たことがあると思います。
強くて速い一撃を繰り出すには、肺の中の空気を全て一気に外に出すつもりで“はく”ことが大事です。
スポーツ選手は力を入れるときに声を出すことがありますね。
ムエタイの選手などは打撃を繰り出す時に「あっ」など声を出します。
テニスのシャラポワ選手はボールを打つ時にものすごく大きな声をだすので、
審判から注意されるシーンまでありました🎾
声は出すことで“息をはく”イメージがつきやすくなるんですね!
呼吸と身体の回復💪
ちょっとスポーツから離れて日常生活の話になります。
日々の生活をする上でもちょっと呼吸を意識してみるといいことがあるかもしれません!
なんと、現代人は忙しさのあまり呼吸が浅くなっていると言われます!!
瞑想や腹式呼吸の習慣があればいいのですが、知らず知らずのうちに肺が弱っている可能性があるのです……。
呼吸が普通ではないと身体の疲労にも関係します。
さらには、在宅が増えて姿勢維持がしずらくなり、内蔵に負担がかかっている場合も……😢
呼吸が浅くなると……
・疲労がしやすくなる
・自律神経が乱れて睡眠不足が起こる
・姿勢が安定しなくなり首や肩腰がこりやすくなる
・脳に酸素がいかなくなり脳疲労が起こる。頭痛、めまい、耳の異常
良くないことだらけですね。
正しい呼吸法でこれらの問題を解決しましょう。
様々な呼吸法が紹介されているようですが、【IAP呼吸法】というものをご紹介いたします。
※スタンフォード大学で使われている腹圧を意識して疲労のリカバリーをする呼吸法だそうで。
1.耳と肩のラインをまっすぐにして座る。
お腹と太ももは90度。ひざ裏も90度。
手の平を上向きにして指先をお腹に向けて両手を膝の上に置く。
2.両手をゆっくりとスライドさせて足の付け根(鼠径部)に指先を軽く差し込む。
3.5秒かけて鼻からめいいっぱい息を吸い、足の付け根に差し込んだ指を徐々に押し返すようにお腹を膨らます。
腹圧が高まり、肩を上げずにいると横隔膜が下がる。
4.5秒かけて吸った空気を5秒~7秒かけてゆっくりと口から吐く。
息を吸うとき、腹圧を弱めない。
膨らんだお腹で指を押し返す感覚を保ったまま息を吐く。
息を全部吐ききったら、3に戻る。
5.3と4を合計5回繰り返す。
横隔膜を正しく動かすことで身体の内側から整えていく方法だそうです!
呼吸のコツを理解したら、さっそくゴーパンダジムで実践してみましょう!!!
🐼ゴーパンダジムの営業時間は、平日 13:00~22:00/土日祝日 13:00~18:00🐼
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