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無酸素運動?有酸素運動?
無酸素運動?有酸素運動?
有酸素運動とは、
読んで字のごとく「呼吸をしながら行う運動」です。
無酸素運動とは、
「無呼吸で行う運動のこと」です。
という記事を読みました。
???
「ボクシングは無酸素運動ですか?有酸素運動ですか?」
「このトレーニングメニューは有酸素運動ですか?」
など聞かれたことがあったのですが、
多分おそらく上記の意味合いでイメージしている人が多いのではないかな?
と最近感じたことがありました。
確かにそうであってくれた方が、言葉の意味のイメージはしやすいですよね。
では
整理しましょう。
運動のエネルギーはどのように作られているか?
人を車に例えると、
エンジン=筋肉で、ガソリン=ATP(アデノシン三リン酸)
ATP(アデノシン三リン酸)は、
ADP(アデノシン二リン酸)とリン酸に分解される際にエネルギーを発生します。(下図参照)
筋肉はこのエネルギーによって収縮します。
ATP⇒ADP+Pi(リン酸)+エネルギー
しかし、筋肉中にATPはあまり存在していないので、運動を次々と続けるためには、
ATPを新たに産生していく必要があります。
このATPの産生経路は、運動の種類によって異なるのです。
3つのエネルギー産生経路
①ハイパワー ATPクレアチンリン酸系
②ミドルパワー 無酸素系(乳酸系)
③ローパワー 有酸素系(酸化系)
①ハイパワー ATPクレアチンリン酸
クレアチンというサプリメントを聞いたことがある人がいるかもしれませんが、
100m走やダッシュ、重量挙げなど、瞬時に強いパワーを出す際に用いられるエネルギーです。
筋肉中に存在するATP(アデノシン三リン酸)とCP(クレアチンリン酸)から得られます。
ATPが分解されてエネルギーが発生されるとADPができますが、
CPによりこのADPは瞬時にATPへ再合成されるのです。
しかしながら、CPの量は少ないため、短時間の運動しか持続できません。
クレアチンを補充することで、ハイパワーの持続時間が長くなることが期待されます。
②ミドルパワー 無酸素系(乳酸系)
これが無酸素運動と言われてるやつだと思います。
400m走や800m走など、30秒~3分間くらいの運動に用いられるエネルギーです。
筋肉中に蓄えられたグリコーゲンが主材料になります。
グリコーゲンはグルコースに分解され、グルコースが解糖されてATPが産生されます。
この反応は酸素がない状態で行われるため、無酸素系といわれています。
正確には無酸素的解糖系とよばれています。
(さらに酸素が無いので、ピルビン酸から乳酸を生じます。乳酸が疲労物質かどうかはここではやめておきましょう。)
③ローパワー 有酸素系(酸化系)
これが有酸素運動と言われてるやつだと思います。
長時間の軽い運動に使われるエネルギーです。
酸素が十分に供給された状態で、糖質と脂質から得られます。
糖質と脂肪からであれば多量にATPを作ることができるのです。
脂肪は体内にたくさんありますが、残念ながら単独では使われず、糖質とともに使われます。
ということを踏まえて、
ボクシングは何系ですか?
タイトルマッチは3分12ラウンド=36分間たたかいます。
けど、1ラウンド3分間動くと、1分インターバルがあります。
ちなみに私は、
クレアチンサプリとの相性が良くて摂取していますが、
瞬発力やスピードのボクシング力が向上したと自覚しています。
答えは、
ん~
とても難しいですね。
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